たま農園ぶろぐ

たま農園は、都心から車で約2時間半。
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人懐っこいネコたちと、たま農園の人びとが畑で繰り広げる、ゆるりとしたブログをお楽しみください( ΦωΦ )

悲しいお話し

先日、たま農園のアイドル「たまこ」がお空に旅立ちました。

まだまだ若くて、とっても元気な子でした。

そんな子が突然いなくなってしまったので、突然死を起こすようなことのお話をしようかと考えています。

※ここで注意ですが、ここからのお話はたまこちゃんに関してのお話ではなく、「こんなこともあるよ」という内容となります。

例えば?

まず、お話する「突然死」についてですが、今回は【温度管理のできている屋内飼育】【若齢の成猫】【直前まで元気】だった子という設定にします。

普段から食欲旺盛で、活発。排泄に問題ない子で、頻回嘔吐もない。環境や食事の変化もなし。

そんな子が急変するような場合…

(毒性の強いものの誤食(猫ちゃんだと例えば百合とか)であったり、首輪などが引っかかる事故だったり、強い高エネルギー障害(強く頭を打ったり)などもありますが、これらは文字通りのことなので割愛します。)

主な候補に、

  • 発作重積
  • 心筋症
  • フィラリア症

が挙げられるので、これらについて簡単にお話ししようと思います。

 

発作重積

「てんかん発作」という症状を聞いたことがあるでしょうか。

大雑把にいうと脳の神経細胞が異常興奮を起こして、その細胞の周りも巻き込まれながら異常信号を出してしまう状態です。

この異常興奮は突然始まり自ずと終わります。

時間としては多くは一瞬から2-3分で終わりますが、1日の中で複数回発作が生じたり1回の発作が5分以上続いたりする場合は命に関わる緊急状態となります。

もちろん全ての痙攣発作=てんかん発作ではないですし、放っておいたら必ずしも治るというわけではなく、またその判断は見た目ではできません。

突然の痙攣を目の当たりにしてしまうと誰しも戸惑うと思いますが、可能な限り早く病院に連絡をして連れて行ってあげてください。

このときの注意点ですが、全身の痙攣や強直といった発作を起こしている状態の子は意識がありません。

そのまま抱っこをしようする際に強く噛まれてしまう事故も起こり得るので、バスタオルなどでご自身の安全をはかりながら移動させてあげてください。

 

心筋症

インターネット検索で「猫 突然死」と入力すると、上位に出てくる主なものに心筋症が出てきます。(2021.7月現在)

この病気は、心臓の筋肉が異常に厚くなったり一部で動きが悪くなったりすることで心臓本来の血液のポンプ機能が十分発揮できなくなります。その結果として、心臓の中で血液の一部が固まったものが血栓として体のどこかの血管に詰まることで急な状態の悪化を起こしたり、流れが悪くなった血液が渋滞を起こして胸の中に液体成分が漏れ出して呼吸状態の悪化を起こす可能性が出てきます。

老齢猫でこの病気を持っているのは3割ほどといわれていますが、多くの猫は症状がみられない状態である厄介な病気です。

なので高齢の一見元気な子で急変して…という場合は、この病気であることが少なくないのです。

一方、若齢・無徴候は生存期間が長い傾向となる要素となるためお話している前提の子ではあまり多くはないと思いますが、同腹子で診断が下っている子であれば早めに検査してもらうのもいいと思います。

症状が出ていない子に関しては、上記の場合以外では心音が多く聞こえたりリズムの不整が聞こえた場合に、心筋症を疑って追加検査を勧めることがあります。

この病気はいくつかの段階に分けられていて、心臓の構造異常があっても必ずしも投薬開始とはならないので、都度担当獣医師の指示を仰いでください。

 

フィラリア症

フィラリア(犬糸状虫)という寄生虫をご存知でしょうか。

これは蚊が媒介する寄生虫で、主に心臓や肺の血管に寄生します。

名前の通り本来の寄生先は犬で、その成虫は15~30cm程にもなり、多いと何十匹にも及ぶ成虫が心臓や血管の働きの邪魔をします。なので、犬で多くみられる症状は心不全徴候です。

一方猫はフィラリアにとって本来の寄生先ではないため犬に比べると寄生が成立する数が少なく、はっきりとした症状が出ないことが多くあります。

そんな猫でも、フィラリアの幼虫が肺の血管に到達したとき身体が幼虫に対して異物反応を起こすことがあり、そのときに急な呼吸困難として症状が出ることがあります。また、生き残った幼虫が成虫になった場合でも、2-3年経ってる成虫が寿命を迎えて死滅したときに、死骸が肺や心臓の血管を詰まらせてしまうこともあります。

フィラリア症の検査は犬では多くの場合正確に検出できるのに対して、上述の通り猫では寄生する虫の数が少ないため、感染していても検出できない場合が多くあります。また、症状が出た猫でレントゲン検査を実施した場合、肺炎や喘息に似た異常が見られることがありますが、これだけではフィラリア症と断定はできません。

なので、はっきりした症状が出にくく診断も難しい猫のフィラリア症では、予防が一番の対策法となります。

余談ですが、市販されている医薬部外品は十分な効果が期待できないので、しっかり予防をしてあげるなら病院で処方されるものを使ってあげることをお勧めします。

 

いかがでしたか?

少し長くなってしまいましたが、健康そうにみえる子でも、残念ながら急変する確率は0ではありません。

少しでもその確率を下げられるように、日頃からおうちの子の小さい変化に気付いたら早めのかかりつけ医の受診と、定期的な健康チェックをしてみてあげてくださいね。

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